2007年 12月 23日
"GUI" 宿り木 vol.1 |
さて 明日はクリスマス・イヴ
この時期に絶対お話しようとしていた事を本日ようやくアップ致します。
私の大好きな植物「宿り木」のお話
年末近くになると フランスの花屋さんで宿り木やヒイラギを見かけます。
この時期に飾られる植物はほとんどが常緑樹
冬になって他の木々が葉を落とす頃、青々と茂る常緑樹は
永遠の命の象徴であり 古代から 神聖な植物とされていました。
キリスト教が入ってくる以前から宿り木の信仰は存在し、
冬至や夏至の日にオークの木に宿った宿り木を聖職者が金の鎌で切り、
祭壇などに供えた..との事。
家の中のドアのところや照明器具に宿り木のブーケを吊るして
その下でお願い事を唱えたり、新年を祝う接吻を交わす。
又、宿り木の下ならば 男性は女性にキスをしても良い...などなど
いろんな楽しい話を聞いた事があります。
そしてヒイラギは "HEUX" 「ウー」 どちらも短い名前ですね(笑)
パリに滞在していた頃...かれこれ3年前に撮った写真です。
宿り木は半寄生植物
実を潰すと とてもネバネバしており、
糸を引いて乾くと細い金髪のようになる程。
鳥がこの実を食べて 他の木にネバネバの種を付着させます。
宿り木はその木の枝から養分をとり、どんどん大きくなります。
(自分でも光合成をするので半寄生植物..というらしいです)
ヨーロッパではあちこちに見られるのですが 日本でも普通に冬山に行けば
見つかるみたいですね。
京都、宇治の平等院鳳凰堂の横の川沿いにたくさん見られたり
東大寺の近くでも見つけて喜んでいます。
先の丸い葉、まんまるの真珠のような実、この愛嬌のある植物は...特に1900年アールヌーヴォーの時代にデザインのモチーフとして 好まれました。
フランス 1900年頃 ジャポニズムの香りたっぷり。
SOLD
ブローチ フランス1900-20年 幅3,8cm 合金 SOLD
1900年頃 フランス シルバー・プレート
ふたつともSOLD
1900年 フランス 取手はシルバー 長さ9,1cm SOLD
小銭入れ 1900年頃 フランス シルバー 高さ8,3cm 幅4,9cm SOLD
1900年頃 フランス シルバープレート SOLD
1900年頃 フランス FIX(合金)幅7,5cm アメジスト SOLD
1950年代 アメリカ
ブローチ 幅5,5cm SOLD
イヤリング SOLD
ブレス SOLD
今日ブログに宿り木の話を書こうと心に決めていた矢先、
なんと主人が昨夜 宿り木を持って帰ってくれました!!
なんというタイムリーなサプライズ!!
昨日お野菜を出店したイベントで売っていたそうです。
さっそく店の中の吊り灯の下に吊り、来店されたお客様も喜んで
宿り木の下でお願いごとをしていましたよ!
本日宿り木ファンがまた増えてしまいました。
フランスのは白い実でしたが こちらはかわいい黄金の実です。
本当に幸せを呼んでくれそう
皆さん どうぞお願いごと唱えに お店にいらしてくださいね!
宿り木 vol.2の記事はこちらです。
by manges_tu
| 2007-12-23 13:30
| ◇スズラン、アザミ、宿り木