2009年 09月 23日
リメイクのブラウス |
透け感の美しい刺繍された生地や 衿、袖口、リボンを通した部分のレースなど..
模様の入った部分は全て1900-1920年頃の古い素材。
主に綿麻と思われます。
SOLD
袖口も、なかなかエレガント。
ジーンズに合わせてカジュアルに着こなしても大丈夫です。
中心の縦や衿、肩の部分は細かなバレンシェンヌ・レース
刺繍の生地もハンドワークでいろんな技法が駆使されています。
写真をクリックするとアップで
ご覧頂けます。
わかりにくいですが 肩の部分にも
レースが入っています。
マネキンは9号ですが
ゆったり着れるタイプです。
ピンクのリボンが付いて
おりますが、白や水色など
交換しても良いと思います。
(手芸屋さんなどで入手出来る
タイプのリボンです。)
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彼岸花がピークです。
球根には毒のある事で知られるこの美しい花
しっかりと毒抜きさえすれば 上質のデンプンが採れる事から
食糧難の時は 救荒作物としての役割を担っていたのだそう。
田んぼの畦に彼岸花が多いのは
その毒を利用した モグラ対策の意味もあるようです。
畦に穴が開いてしまったら 田んぼの水が抜けてしまいますから...
彼岸花は、水田稲作農耕文化の一要素として
縄文時代の末に中国から日本に伝えられた..と本で読みましたが
このころから モグラ対策で連れてこられたのかしら...などと
いろいろ考えるのも 面白いものです。
先日 宮崎県の椎葉という村の文化を研究している方の講演を聞きに行きました。
お休みが重なったのと、無料という事もあり、
気軽な気持ちで行ってみたのですが、とても面白い内容でした。
焼畑農業、狩猟、採取 そして人々が助け合う「結い」の文化
まだ根強く昔ながらの暮らしや豊かな食文化が 残っているその村の事を
講師の方は「奇跡的」という言葉で表現していました。
その中でも 彼岸花と類似している植物の毒抜きの技術が紹介されていました。
「山で目にするものは基本的に何でも食べれる。
毒のあるものは毒抜きをすれば良い」
山人達が皆、口にする言葉なのだそう。
厳しい環境にいればいるほど 知恵をしぼって生き抜いた昔の人に比べ
便利な暮らしの中で 私達は何を生み出していくのか
そしてそんな先人の思いを どんな風に継承していけるのか...
そんな風に ひとつ何かを知ると
いつも複雑な気持ちが産まれる今日このごろです。
セミナーのチラシより...以下、講師 飯田辰彦さんの言葉です。
「家庭の味」が見失われて久しい、だからだろうか、スローフード・ブームに
始まってこのところは「食育」ばやりである。自治体から企業、NPOまで、
事業やイベントで踊っている。
でも、ちょっと待ってほしい。食の原点は暮らしじゃないか。
なのに、きょうびは食ばかりもてはやされて、肝心の地域の暮らしは崩壊寸前。
そんななか、九州の奥山に奇跡のごとく、郷土の食を守り続けてきた村がある。
それを誇りにする山人たちの見事な暮らしの体系を通して、あるべき食の姿を
考えていきたい。
著書 「生きている日本のスローフード」飯田辰彦
by manges_tu
| 2009-09-23 18:31
| ◇服、レース、ベビードレス