2011年 09月 13日
コベントガーデン |
観光スポットでもあるので10時過ぎには賑やかになる場所です。
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骨董屋がまだ品物を並べ始めるような時間帯なので
まあ..ぐちゃぐちゃ状態だったりしますが
その中から きらりと光る子達を見つけて来るのです。^^
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いったん宿に戻り
次に向かうは大英博物館へ..
時間を二時間と決めて 駆け足で古代ローマ、ギリシャ、エジプトの
紀元前うん世紀..という世界を見に行きます。
何度訪れても その度に身震いする感覚を覚えます。
何千年も昔の人の手によって創られた作品は
「原始的」などという言葉は ほど遠く
むしろ今よりも洗練されていて
ガラスも陶器も、銀もブロンズも.. すべての自然の素材において
その時代にすでに完成されている。
..そんなふうに感じます。
古代の神々の彫刻からは 躍動感や熱い体温、
衣類の布が擦れる音まで伝わってきそう。
馬の彫刻からは いななき 駆け抜けたあとの土埃まで妄想出来る!
そして、前にも話した事がありますが
とくに装飾品、私がマーケットで目にする18、19世紀の品も、
多くが紀元前の品物を模写されている事に気付きます。
希少な金の、繊細な細工であったり、カメオやインタリオであったり..
型押しされたメダイなど..
作り手も、使い手も
先人に敬意を表し
その作品に学び、模写し
手から手、人から人と その技術が伝えられて来たのだと。
その間、2000年以上..
そして わずかこの100年で産まれた、ものすごいギャップ..
そして今回 面白かったのは
「ちょっと触ってみようコーナー」があったこと。
ローマ時代のコインや、税としておさめていたブロンズの固まり
石やブロンズで出来た 斧のような道具..
デスクに座る係の人が 素朴な質問にきちんと答えてくれます。
かなり嬉しい。
6000年前の重さ しっかり手に触れ感じました。
「骨董屋の一番の勉強は
本物を見て、可能ならば触れること..重さや質感を感じること」
そう教えてくれた方の言葉、決して忘れまいと思います。
by manges_tu
| 2011-09-13 02:57
| 買付け日記