2008年 09月 18日
茶色のお皿 |
今日のテーマはカボチャ
....ではなくて お皿でした
フランスで買付けましたが ベルギーと思われます。
19世紀末頃のもの
直径26.1cm 高さ3.7cm
SOLD
少し深さもありますので
スープ系のものや
果物など...
用途はいろいろです、
裏の感じ
窯のマークは不明です。
裏、表とも 釉薬の
カンニュウはございます。
(写真をクリックで
アップでご確認下さい)
Voilà ,Bon appétit !
は〜い 召し上がれ!
...って ちょっと遊んでみました。
カボチャの入っているカフェオレ・ボウルの記事はこちらです。SOLD
********************************************************
Bon appétit !のお話は..
Bon appétit(発音はボナペティ)は
「召し上がれ!」と訳されますが
直訳すると 良い(Bon)食欲(Appétit)を!になります
フランスのレストランで食事が運ばれた時に
必ず お店の人が言ってくれる言葉
もちろん、これに対しては Merci!ありがとう!で答えます。
その場合や、家でご飯を作った人が食事前に言うのは
たしかに「召し上がれ」...なのですが
この言葉は食べている途中でも 使われる言葉なので
「楽しいお食事を!」の訳が 近いのでは?と思います。
たとえば...
食事をしている時 まだ料理の運ばれていない隣の席の人が
私のお皿をじっと見る
みんな他人の食べているものは 気になるのは当たりまえ
そんな時に 彼らは私の顔を見てにこっと微笑み 「Bon appétit!」
言われた私もにこっと Merci!
食事が終わった隣の席の人が 立ち去る時...
ちょっとでも同じ空間に居た隣人同士は目が合い にこっ
そしてこの言葉が交わされる。
お昼ごはんの時間に蚤の市に行くと、
アンティーク業者さんがテーブルをセットして
みんなで持ち寄りのものや 近所でデリバリーしたお昼ご飯を
楽しそうに食べています。
ワインやら果物やら すごい時は生ハムの豚の腿ごと...
商品欲しいものがあれば 声をかけてね、無ければ僕たちご飯食べてるから..
ってな具合で 楽しそうにやっています。
そんな時、別に顔見知りでなくても
横を通りながら 私も「Bon appétit」と声をかけることも
みんな ワイングラスをかざしたりして
いっせいに大声で「Merci!!」と 答えてくれます。
お行儀の悪い私は、リンゴやパンなどかじりながら
蚤の市を回る事もしばしば(お腹が減ると集中力が欠けるので...)
そんな時にも すれ違う人や業者さんに この言葉をかけられる
口の中ほおばっていて 喋れないので 笑顔でMerci(笑)
...という具合
そんな ちょっとした会話が作る 笑顔の空間が大好きです。
日本では 食事をしているのを見たり見られたりするのは
どちらかというと"恥ずかしい事"...なところがあるのですが
こちらは この言葉ひとつで 皆がとても楽しい空気になる。
素敵だと思いませんか?
もうひとつ フランスでの気持ちの良い言葉
Bonjour と Merci.Au revoir.
こんにちは と ありがとう、さようなら
実は...これは お店に入る時と出る時のルール
個人商店が まだまだ日本よりは大切に思われているフランスだからこそ..
だと思うのですが
お店の人とお客さんの上下関係..とかそんな事ではなく
単純に ひとつの空間の中の、人と人との気持ちのよい挨拶
今、自分が小さな個人商店を始め たまに感じるようになったのは
この小さな空間で 言葉や笑顔の交わされない事の 不自然さと寂しさ。
たまに目を合わせてくれない方もいらっしゃったり...
このお店..もしくは私(笑)怖いのかな..緊張しちゃうのかな...?
話したら何か買わないとダメなのかも...なんて思っちゃうのかな...
なんて考えてしまいます。
いえいえ決してそんな事はまったくございませんのでご安心下さい ^^;
どうぞ元気に がらがらっと引き戸を開けて
「こんにちは〜!」って入って下さいませ。
さて、こんどは..
日本に有って フランスには無い すごく素敵な言葉..
それは「いただきます」と「ごちそうさま」
ご飯を作ってくれた人に感謝、穀物や野菜を作った人、そして天の恵みに感謝...
手を合わすその姿は ずっとずっと残していきたい文化だと思うのです。
by manges_tu
| 2008-09-18 16:48
| ◇陶器